矯正治療を始める最適なタイミングは?

子供の矯正治療には、0期、1期、2期がございます。0期は乳歯が出てきた子供の矯正の時期。
1期は成長発育中の混合歯列期。
当院の子供の矯正の治療方針
出っ歯・叢生(乱くい歯)は、前歯が4本(永久歯)が生えそろうくらい(7歳~9歳)が矯正をする時期としてよいでしょう。
もし前歯が2本しか出ててない時で歯並びがひどいとしても、矯正する時期としては、ちゃんと4本映えてからが治療期間も考えて矯正治療がやりやすいです。
受け口の矯正は、注意しましょう

受け口は、時期を早めに矯正治療をはじめて、顎の成長を確認しながら治療をしないと、骨格の変形を引き起こす確率が上がるのです。
そのままにしておくと、歯を抜いてからの矯正治療になるのが大半で、さらに状況が厳しい場合は、骨を削る外科手術になる可能性が高くなります。
受け口の治療手段
矯正装置を夜の間に着けていただきまして、就寝前に10分もしくは15分噛み続けて頂きます。
装置の治療の際、咬む方法につきましては、きちんとご説明いたします。
出っ歯や叢生(乱ぐい歯)治療手段
出っ歯や叢生(乱ぐい歯)の矯正治療は、7歳から9歳頃に治療を始めて、およそ9歳から10歳で矯正治療を終了します。
つまり小学生(最悪遅くても中学1年生)のうちに矯正治療を終了するように進めて参ります。
お子様が中学、高校生をむかえ思春期になれば、ご家庭でのコミュニケーションが難しくなり、高校、大学受験もありますから、歯列矯正が遠のいていきます。
治療方法といたしましては

治療を始めて、1年から2年ほどは取り外しができる矯正装置を夜間のみ着けてもらいます。
就寝前に絶対に矯正装置を着けた状態で10分から15分間くらい咬みこんでもらいます。
そうすると3ヶ月から半年くらいで変化が見られます。
そうすれば、学校に行っている日中は矯正装置を装着せずに矯正治療が可能です。
症例によりましては、常に矯正装置を装着して、調整がいるケースもございます。
そういうケースも可能な限り、短期間で矯正治療できるようにお話しさせて頂きます。
子供のうちに矯正治療をするメリットとして
子供の頃に矯正治療を実施し、歯並び・咬みあわせを治しておくと、成人になっても歯列、咬合を正常に維持安定させやすいのです。
万が一、舌癖や口呼吸がもとで歯並びが成人になり、再び、悪化しても、抜歯をせずに歯列矯正治療をすることができる可能性があります。
矯正の治療費につきましては、成人の矯正では費用が70万円以上かかりますが、子供の矯正は、半額の35万円くらいで治療ができます。
歯列矯正治療はこのタイミングが一番安価でできます。
また止むをえず、子供の矯正をする機会を逃し、成人の矯正の治療をしていただくようになったとしても、問題はございません。
症例の難しさや治療の期間にかかわらず治療費は同じです。
ただできるだけ推奨させて頂いてますタイミングにて矯正治療を受けてますようにお願いいたします。
成長期に矯正治療をするメリット
子供の矯正(Ⅰ期)とは成長発育中の混合歯列期での歯列矯正治療

子供の矯正(Ⅰ期)の目的として状況を悪化させる原因を除去し、顎骨が正しく成長できるように軌道修正していきます。成長期に矯正治療を始めることにより、大変、大きな利点がございます。
抜歯や外科手術が回避できる確率が高まってきます。
噛み合わせの不具合が元で顎関節症、虫歯、歯肉炎、歯の磨耗、チッピングを未然に防ぐことが可能です。
拡大床(プレート)で顎の骨を広げることができます。ヘッドギア、フェイシャルマスク、バイオネーターなどの矯正装置で顎の歪みの修正補正ができます。
中学生・高校生の矯正について
中学生・高校生くらいの年齢になってから矯正治療をする場合は、小児矯正と比較すると抜歯矯正になるケースが増加いたしますが、顎の骨が発育途中であれば抜歯をせずに治療できた前例も多くあります。
当院では、できる限り抜歯をせずに治療ができるように取り組んでいます。
御父兄の方にぜひお願いします!お子様の歯並びが気になる時は、ぜひとも矯正歯科にて診査診断を受けられてください。
歯列矯正はスタート時期が早ければ、治療期間が短縮できる傾向にあります。治療期間が短くなれば、調整料などが減るためトータルの費用も抑えられる場合があります。
お子様が成人後、抜歯が必須の歯列矯正を受けずに済むようにしてあげたいと思われる御父兄の方は、気をつけてお子様の歯並びを見てあげてください。